こんにちは、名越凜です。
このブログは、四季折々にある日本の行事や日々の生活を愉しむコツをご紹介していきます。
私は、四季の行事など全く興味がありませんでした。それでも、何も支障はなかったのですが、結婚した後、子供の成長と共に色々なことを経験するたびに自分が何も知らないことを実感しました。このままでは、どれが正解なのかわからない。子供にきちんと教えることも出来ない。親として情けないと思い、少しずつ勉強を始めました。私が知らなかったように、もし知りたいと思っている人のきっかけになればいいなと思います。四季折々の日本の行事を愉しみましょう。
今回は、『暑中見舞い』の書き方についてです。
暑中見舞いの4つのポイント
わかりやすく、ポイントをイラストにしてみました。
表書きは、書く場所さえ間違えなければOKです。
裏側の『暑中見舞い』を書くためのポイントは4つです。
- 暑中(残暑)見舞いの挨拶
- 相手の安否を気遣う言葉やご無沙汰を詫びる言葉(本文)
- 相手の健康や幸せを祈る言葉(結びのあいさつ)
- 日付 後付け
ポイントを詳しく説明していきます。
暑中見舞いの挨拶
- 暑中(残暑)見舞いの挨拶
- 相手の安否を気遣う言葉やご無沙汰を詫びる言葉(本文)
- 相手の健康や幸せを祈る言葉(結びのあいさつ)
- 日付 後付け
1.暑中(残暑)見舞いの挨拶
代表的な挨拶の言葉は、『暑中見舞い申し上げます』ですね。挨拶の言葉は、一番目立つところです。本文より大きめに書きます。
また、『暑中お見舞い申し上げます』の前や後に言葉は特に必要ありません。そして。「、」「。」などの句読点も必要ありません。
『暑中お伺い申し上げます』は、より丁寧になるので、目上の方に使います。
※『暑中』とは、「夏の暑い時期」という意味です。
『暑中』の他にも、
- 盛夏(せいか) 夏の盛り、夏の一番暑い時期のことです。
- 向暑(こうしょ) 暑さに向かうこと 向暑の候としても使われます。
- 炎暑(えんしょ) きびしい暑さのこと 猛暑、酷暑も同じように使えます。
お友達や親しい人なら、『暑中見舞い申し上げます』を使わなくても、
- 「梅雨が明けて夏本番になりましたが、いかがお過ごしですか?」
- 「暑い日が続いていますが、お元気ですか?」
など堅苦しくない挨拶もいいですね。
- 暑中(残暑)見舞いの挨拶
- 相手の安否を気遣う言葉やご無沙汰を詫びる言葉(本文)
- 相手の健康や幸せを祈る言葉(結びのあいさつ)
- 日付 後付け
2.相手の安否を気遣う言葉やご無沙汰を詫びる言葉(本文)
本文には、3つの内容を入れると良いです。
- 相手の健康を気遣う言葉・無事健康などを尋ねる言葉を入れます。
- 日頃の感謝の気持ちやご無沙汰を詫びる言葉を書きます。
- 自分の近況を報告します。
例文
厳しい暑さの毎日ですが、いかがお過ごしでしょうか。
日頃よりいろいろとお世話になりながらも、ご無沙汰しておりまして申し訳ございません。
私は、相変わらず元気にしております。
他にも、
「梅雨があけて夏本番になりましたが、お元気ですか?」
「暑い日が続いておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか?」
なども気持ちが伝わりますね。
- 「私は元気ですが、そちらはいかがですか?」
自分のことを先に言うのはNGです。あくまでも、相手の方を思いやる気持ちが大切です。 - 「最近よく眠れなくて、困っています」
相手が不快や心配になるような内容は避け、爽やかな季節感のある話題にしましょう。
- 暑中(残暑)見舞いの挨拶
- 相手の安否を気遣う言葉やご無沙汰を詫びる言葉(本文)
- 相手の健康や幸せを祈る言葉(結びのあいさつ)
- 日付 後付け
3.相手の健康や幸せを祈る言葉(結びのあいさつ)
結びの言葉には、
- 相手の無事を祈る言葉を書きます。
「暑さ厳しき折、くれぐれも夏バテされませんようお祈りいたしております。」 - 相手の活躍を願う言葉を書きます。
「ますますのご活躍をお祈り致しております。」 - 相手の幸せを願う言葉を書きます。
「ご家族の皆様と楽しい夏休みを過ごされますよう願っております。」
などの他に「これから暑さも本番です。くれぐれもご自愛ください。」なども使われます。
間違いやすいので、気を付けて下さいね。
- 「お体をご自愛ください」
「お体を」を付けると重複するのでNGです。自愛とは、「自分の体を大切にすること」または「自分で健康状態を気を付けること」です。
- 暑中(残暑)見舞いの挨拶
- 相手の安否を気遣う言葉やご無沙汰を詫びる言葉(本文)
- 相手の健康や幸せを祈る言葉(結びのあいさつ)
- 日付 後付け
4.日付 後付け
日付(後付)は、「年号と年名」または「西暦と月名」を書きます。
- 「令和六年 盛夏」
- 「2024年 7月(8月)」
- 代筆の「内」は、妻と面識がある人には使いません。
「内」は、妻の名前を書いてもそれが誰なのか相手にわからない場合に使います。「内」は、夫の代わりに妻が代筆した時に使われますが、妻の名前を書いてもそれが誰なのか相手にわからない場合に使います。
親戚など妻も面識がある人に対して代筆する場合は、「内」ではなく連名にする方がいいですね。 親しい人に対しても、「内」を使うのであれば、「内」のあとに妻の名前を書くようにしましょう。
まとめ
『暑中見舞い』の書き方を知ることで、私は苦手意識がなく書けるようになりました。少しでも、皆さんの参考になれば嬉しいです。
今年は、ご無沙汰をしている方に『暑中見舞い』を書いて見ませんか。
『暑中見舞いの由来』、『暑中見舞いを送るコツ』も合わせて読んで頂ければ嬉しいです。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
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