こんにちは、名越凜です。
このブログは、四季折々にある日本の行事や日々の生活を愉しむコツをご紹介していきます。
私は、四季の行事など全く興味がありませんでした。それでも、何も支障はなかったのですが、結婚した後、子供の成長と共に色々なことを経験するたびに自分が何も知らないことを実感しました。このままでは、どれが正解なのかわからない。子供にきちんと教えることも出来ない。親として情けないと思い、少しずつ勉強を始めました。私が知らなかったように、もし知りたいと思っている人のきっかけになればいいなと思います。四季折々の日本の行事を愉しみましょう。
今回は、二十四節気の『霜降(そうこう)』についてです。
霜降とは?
『霜降(そうこう)』は、露が凍り、霜が降りる頃です。寒暖差が激しくなり、紅葉が色づく頃です。美しい紅葉が見頃です。
『霜降(そうこう)』 10月24日〜11月7日頃です。2024年は、10月23日~11月6日です。
『霜降』は、二十四節気の「秋」の6つの中の1つです。
- 霜始降(しもはじめてふる) 初候 10月23日〜10月27日頃 霜が降りはじめる頃です。 秋から冬に近づいています。
- 霎時施(こさめときどきふる) 次候 10月28日〜11月1日頃 秋の終わりにパラパラと散るように降る雨のことです。「霎」という漢字は、小雨が降る雨音を意味しています。
- 楓蔦黄(もみじつたきばむ) 末候 11月2日〜11月6日頃 紅葉のモミジは、楓(かえで)の別称です。 楓や蔦の葉が色づく、紅葉狩りの季節です。
霜は大気中の水蒸気が凍って出来る氷の結晶のことで、氷点下に冷えた物体の表面に出来ます。
霜結晶は、気温や水蒸気量によって形が変化し、うろこ状、針状、羽状、扇子状などの種類があります。
- 初霜(はつしも) 秋から冬にかけて最初に降りる霜のこと
- 早霜(はやじも) 秋の季節外れに早い霜のこと
- 遅霜(おそじも) 晩春から初夏にかけての霜のこと
- 樹霜(じゅそう) 木の枝や葉の裏などに出来る霜
- 窓霜(まどしも) 窓ガラスの内側に出来る霜
- 霜凪(しもなぎ) よく晴れた風のない夜に出来る霜
- 朝霜(あさしも) 朝に降りている霜のこと
- 三つの花 霜の結晶のこと
霜降の行事とは?
- 10月20日~11月6日 秋土用 夏のたまった疲れが出やすい時期です。辰の日に「た」のつくものや青いものを食べるとよいとされています。
- 11月3日 文化の日 「自由と平和を愛し、文化を薦める」ことを趣旨とした国民の祝日です。
- 11月5日 酉の市 酉の市は、11月の酉の日(十二支)を祭日として、各地の鷲神社、大鳥神社で行われる、開運招福・商売繁盛を願う祭りで、江戸時代から続く代表的な年中行事です。
「文化の日」は、国民の祝日です。 「自由と平和を愛し、文化を薦める」という目的があります。
「文化の日」は、日本国憲法が公布された日と同じ日付です。1946年の11月3日に日本国憲法が公布されたことを受けて、1948年制定の祝日法により文化の日が定められました。
11月3日は明治天皇の誕生日であり、明治時代には国民の祝日のひとつである「天長節」として広く親しまれていたようです。戦前、天皇の誕生日は「天長節」と呼ばれていました。
「天長節」とは、中国春秋時代の思想家である老子の「天長地久(天地が永久に不変であるように、物事がいつまでも変わらずに続くこと)」という言葉を用い、唐の玄宗皇帝の誕生日をお祝いしたことに由来しているようです。
秋の夜長に、たくさんの文化を楽しんで下さいね。
冬の土用とは?
『秋の土用』は、二十四節気の「立冬」 (11月7日) 以前の18日間です。
『土用』は、立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間で、年に4回あります。
※土用期間は年によって異なります。
※土用の入りの日によっては18日間でない場合もあります。
2024年の土用期間です。
- 冬土用 2024年1月18日 ~2月3日
風邪やインフルエンザが流行する時期です。未の日に「ひ」のつくものや青いものを食べるとよいとされています。 - 春土用 2024年4月16日~5月4日
寒暖差や生活の変化でストレスがたまりがちな時期です。戌の日に「い」のつくものや白いものを食べるとよいとされています。 - 夏土用 2024年7月19日~8月6日
もっとも暑さの厳しくなる時期です。丑の日に「う」のつくものや黒いものを食べるとよいとされています。 - 秋土用 2024年10月20日~11月6日
夏のたまった疲れが出やすい時期です。辰の日に「た」のつくものや青いものを食べるとよいとされています。
『土用』は、陰陽五行説に由来します。
『土用』の正式名称は、土旺用事です。「土(つち)の作用が強くなる」という意味です。植物を育む土には、季節を生まれ変わらせる作用があるという事がもとになっています。
古くから、『土用』の期間には、造園、穴掘り、家の建設など土を動かすことは避けられました。
※陰陽五行思想では、自然界は木・火・土・金・水の5つの要素から成り立っていると考えます。季節もこの5つの要素に当てはめて、春は木、夏は火、秋は金、冬は水の気と考えられました。
秋の土用は、「辰の日(たつのひ)」に「た」のつく食べ物や青い食べ物を食べるのがよいとされています。青いものは秋が旬の鯖や鰯など青魚などやタコなどを食べます。
秋刀魚と大根おろしなどは、秋の土用にピッタリなメニューですね。
まとめ
「文化の日」には、文化に親しむことが推奨されている日で、各地で文化イベントが開催されたり、美術館や博物館などが無料開放されます。
これを機に新しい文化に触れたり、建物を見学したり、散歩などもいいですね。また、お祭りなども開催されていることも多いので、ご家族やお仲間と参加するのも楽しそうです。
また、11月の酉の日、おもに関東地方の鷲神社(大鳥)神社で行われる「酉の市」は、開運や商売繁盛を願う年中行事です。
酉の市といえば、「縁起熊手」ですが、宝船や米俵、大判小判など縁起がいいものが飾られていて、大きさも様々です。お店などにある大きな熊手はなかなか手が出ませんが、神社などにある小ぶりなものは、家にも飾りやすいです。
酉の市が始まると、来年に向けての準備が始まる気がします。
冬の準備を始めるためにも、秋の土用で秋の恵みに感謝しつつしっかり栄養を取りたいですね。
朝晩冷えてきますので、体調を崩さないようにご自愛ください。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
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