こんにちは、名越凜です。
このブログは、四季折々にある日本の行事や日々の生活を愉しむコツをご紹介していきます。
私は、四季の行事など全く興味がありませんでした。それでも、何も支障はなかったのですが、結婚した後、子供の成長と共に色々なことを経験するたびに自分が何も知らないことを実感しました。このままでは、どれが正解なのかわからない。子供にきちんと教えることも出来ない。親として情けないと思い、少しずつ勉強を始めました。私が知らなかったように、もし知りたいと思っている人のきっかけになればいいなと思います。四季折々の日本の行事を愉しみましょう。
今回は、二十四節気の『処暑(しょしょ)』についてです。
処暑とは?
『処暑』とは、暑さが峠を越えておさまってくる頃という意味です。二十四節気では、8月23日から9月7日のことをいいます。
日中はまだまだ暑いですが、秋らしさを感じるようになります。また、台風シーズンでもあります。
『立秋』は、二十四節気の「秋」の6つの中の1つです。
そして、『処暑』は、七十二候でさらに3つ(5日)に分けられます。
- 綿柎開(わたのはなしべひらく) 初候 8月23日〜8月27日頃
綿を包むガクが開きはじめる頃です。 「柎」は、花の萼(がく)のことで、「はなしべ」「うてな」と読みます。この綿毛が木綿の糸や布になります。 - 天地始粛(てんちはじめてさむし) 次候 8月28日〜9月1日頃
ようやく暑さが鎮まる頃です。「粛」とは、物事が衰えていくことを意味します。日中はまだまだ暑く夏の気候が続きます。 - 禾乃登(こくものすなわちみのる) 末候 9月2日〜9月6日頃
「禾」は、カ・イネ・ノギなどと読み、穀物の総称です。「登」は「実」と読ませます。日に日に稲穂の先が重くなり実る頃です。
※七十二候は、二十四節気の節気(約15日)を約5日ごとに初候、次候、末候と3等分し、1年を七十二に分けたものをいいます。
二百十日とは?
『処暑』の期間の行事の1つが『二百十日(にひゃくとおか)』です。『二百十日』は、立春から210日目を指す雑節のひとつで、毎年9月1日頃です。2024年は、8月31日です。
「八朔(はっさく)」、「二百二十日(にひゃくはつか)」と並んで台風の多い日とされ、農家にとって三大厄日とされていました。そのため、この時期に「風鎮祭(ふうちんさい)」が行われます。
※「八朔」は、旧暦の8月1日のことで、新暦では8月25日頃から9月23日頃までの間です。2024年は、9月3日です。
※「二百二十日」は立春から220日目で、毎年9月11日頃です。2024年は9月10日です。
「風鎮祭」とは、風の神を鎮め、豊作を願う祭りです。各地で「風鎮祭」は行われていますが、その中でも特に有名なのは、富山県富山市八尾町の「おわら風の盆」です。
例年、9月1日~3日まで行われます。300年以上の歴史があり、三味線や胡弓(こきゅう)などの音色に合わせた「越中おわら節」と呼ばれる民謡の旋律にのせて踊り手が踊りを披露します。
ぼんぼりに淡い灯がともり、風情溢れる街並みと、揃いの法被や浴衣姿に編笠をつけた踊り手が、胡弓の地方(じかた)に合わせてに踊ります。幻想的な雰囲気と優雅さで、たくさんの観光客が訪れるお祭りです。
※「地方(じかた)とは、歌と楽器を奏でる役割を負っている人たちのことで、「唄い手」「囃子」「三味線」「太鼓」「胡弓」のことを言います。
まとめ
『処暑』のころは、まだ暑さは残りますが、秋の気配を感じる頃でもあります。また、台風の多い時期でもあります。
また、1923年に関東大震災が起きた日でもあるため、1960年に「防災の日」として制定されました。「備えあれば患いなし」の言葉にあるように、あらかじめ準備をしておけば、台風などが起こる不安や心配が少しですが軽減されます。
この日には、防災グッズなどの賞味期限を確認したり、追加したりなど見直しをするといいですね。それから、緊急連絡先などは、手書きのメモで持っておくと充電が出来ないときなどに役立ちます。
ハザードマップで確認したり、家族などで、避難場所やルートなどを確認しておきましょう。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
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