大暑は、1年でもっとも暑さが厳しい時期です。

季節の行事

こんにちは、名越凜です。

このブログは、四季折々にある日本の行事や日々の生活を愉しむコツをご紹介していきます。

私は、四季の行事など全く興味がありませんでした。それでも、何も支障はなかったのですが、結婚した後、子供の成長と共に色々なことを経験するたびに自分が何も知らないことを実感しました。このままでは、どれが正解なのかわからない。子供にきちんと教えることも出来ない。親として情けないと思い、少しずつ勉強を始めました。私が知らなかったように、もし知りたいと思っている人のきっかけになればいいなと思います。四季折々の日本の行事を愉しみましょう。

今回は、二十四節気の『大暑』についてです。

大暑とは?

大暑』とは、大いに暑いこと。1年でもっとも気温が高く暑さも厳しくなる頃と言う意味です。二十四節気では、2024年は7月22日から8月6日のことをいいます。

気温が一番高くなる時期なので、この日に「打ち水」をするイベントも行われます。打ち水には清めるという意味もあり、以前は門前に打ち水をして来客を迎える風習がありました。

小暑』は、二十四節気の「夏」の6つの中の1つです。

  • 立夏(りっか)   5月5日〜19日頃
  • 小満(しょうまん) 5月20日〜6月4日頃
  • 芒種(ぼうしゅ)  6月5日〜20日頃
  • 夏至(げし)    6月21日〜7月6日頃
  • 小暑(しょうしょ) 7月7日〜22日頃    
  • 大暑(たいしょ)  7月23日〜8月6日頃  2024年は7月22日〜8月5日

そして、『大暑』は、七十二候でさらに3つ(5日)に分けられます。

  • 桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)初候 7月23日~7月27日 2024年は7月22日〜7月26日 盛夏を迎える頃に実と蕾が連なる桐は、子孫繁栄で象徴する縁起物です。
  • 土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)次候 7月28日〜8月1日 2024年は7月27日〜7月31日 湿気が多くて暑い絡みつくような暑さのことを「溽暑(じょしゅ)」といいます。また、夕方の雨で湿った地面からは蒸気が立ち上がります。
  • 大雨時行(たいうときどきにふる) 末候 8月2日〜8月6日 2024年は8月2日〜8月5日
    夕立や台風などの夏の雨が激しく降る頃です。

  ※夕立とは、暑くて晴れた日の夕方に、急にザーっと降ってくる雨のことです。

七十二候は、二十四節気の節気(約15日)を約5日ごとに初候、次候、末候と3等分し、1年を七十二に分けたものをいいます

大暑の行事

大暑』の期間の行事です。

  • 梅雨明け~立秋 暑中見舞いを送る 
    梅雨明け~8月6日までに送る夏の挨拶状です。
  • 23日 ふみの日
    「ふみの日」は、日本の郵政省 (当時) が1979年に制定した記念日です。「手紙の楽しさ、手紙を受け取るうれしさを通じて文字文化を継承する一助となるように」という考えのもと生まれました。旧暦で7月は「文月」、23日の「ふみ」の語呂合わせとの掛け合わせなのだと言われています。
  • 1日 八朔(はっさく)
    「田の実の節句」ともいい、日頃お世話になっている人に感謝の気持ちを伝え、贈り物の風習がありました。

八朔とは、「八月朔日(一日)」の略で、旧暦の8月1日のことです。
※朔日(さくじつ)とは、1日(ついたち)のことです。

この時期になると、早稲(わせ)の穂が実るため、農村の間で「初穂(はつほ)」をお世話になっている人に贈る風習があったことから、「田の実の節句」と呼ばれるようになりました。

「田の実の節句」は、農作物の収穫を前に、田の神様に豊作を祈願するお祭りの日です。

この「田の実」を「頼み」にかけて、次第に「頼み」に変化していきました。いつも何かと「頼んでいる=頼み」人やお世話になっている人に、感謝の気持ちを込めて贈り物をするようになりました。

現在でも、芸妓さんやお稽古ごとをする人たちの間で先生に宛てて贈り物をする習慣が残っています。

果物の八朔は、1860年頃広島県の因島のお寺で発見された品種を、当時の住職が「八朔には食べられるだろう。」と、言ったことからその名前が付いたと言われています。

また、八朔祭りや八朔相撲なども全国で行われています。

まとめ

1年でもっとも暑い時期を指す言葉に「三伏(さんぷく)」という言葉があります。「三伏」には、夏の勢いが盛んで秋の気が降伏してしまうという意味があり、7月の半ばから8月の上旬までが一番暑いとされています。

今ではあまり使われませんが、手紙の書き出しに「拝啓 三伏の候・・・・・・」などと使います。また、俳句でも夏の季語として、厳しい暑さを表現する言葉としても使われています。

夏日(最高気温25℃以上)、真夏日(最高気温30℃以上)、猛暑日(最高気温35℃以上)、熱帯夜(最低気温25℃以上)など暑さを表す言葉は色々ありますね。

その言葉を手紙や葉書などを「暑中見舞い」や「残暑見舞い」に、使えばより暑さが伝わります。

最近は猛暑日が多いですね。熱中症対策をしっかり取って下さいね。

暑中見舞いの由来』『暑中見舞いの書き方』『暑中見舞いのコツ』なども合わせて読んで頂ければ嬉しいです。

最後まで読んで下さりありがとうございました。

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