七五三は、成長の節目となる儀式です。

季節の行事

こんにちは、名越凜です。

このブログは、四季折々にある日本の行事や日々の生活を愉しむコツをご紹介していきます。

私は、四季の行事など全く興味がありませんでした。それでも、何も支障はなかったのですが、結婚した後、子供の成長と共に色々なことを経験するたびに自分が何も知らないことを実感しました。このままでは、どれが正解なのかわからない。子供にきちんと教えることも出来ない。親として情けないと思い、少しずつ勉強を始めました。私が知らなかったように、もし知りたいと思っている人のきっかけになればいいなと思います。四季折々の日本の行事を愉しみましょう。

今回は、『七五三』についてです。

七五三とは?

七五三は、神社へ参拝し、初穂料を納めてご祈祷を受けるか、お賽銭を入れてお参りします。出来れば、都合の良い日の午前中にお詣りされることをおすすめします。

七五三の前後1~2月以内に参拝されると良いようです。

七五三』とは、「髪置(かみおき)」「袴着(はかまぎ)」「帯解(おびとき)」という3つの別の儀式に由来しています。

儀式の内容や日取りも時代や身分などにより多種多様なものでした。

最も古い記録としては、平安時代中期に皇太子が3歳で行った「袴着」の記録があるとされています。

また、江戸時代には5代将軍綱吉が、「袴着の儀」を行った日にちにちなんで、日取りが定着したと言われています。

その後、明治時代に現在の形となり、戦後全国的に広がりました。

昔は生存率が低く、「7歳までは神のうち」といい、幼いうちは魂が現世に定まっていないと考えられていました。7歳になると、神様を祀る側となり、子供として認められました。

三歳の七五三は?

三歳の七五三は男女で、『髪置の儀(かみおきのぎ)』と呼ばれます。

赤ちゃんから幼児へと無事に育ったことをお祝いし、初めて髪を整えるのが『髪置の儀』です。この儀式がやがて七五三に繋がっていきました。

昔は、赤ちゃんは男女とも髪を剃るのが一般的でした。3歳になると、赤ちゃんの時期が終わって髪を伸ばし始めます。

また、『髪置の儀』では、子供の頭に綿の帽子をかぶせます。それは、綿を白髪に見立て「髪が真っ白になるまで長生きするように」という願いが込められています。

衣装は、男の子女の子ともに「被布(ひふ)」と呼ばれる袖のないベストのような上着を着るのが一般的です。足元は、足袋に草履を履きます。また、女の子は簪(かんざし)をさします。

五歳の七五三は?

五歳の七五三は、男児のみです。『袴着の儀(はかまぎのぎ)』と呼ばれます。

数え年で五歳になった男の子が幼児から童子への成長を祝い、男の子が初めて袴を身に着ける儀式です。これで、男として社会の一員となります。

儀式の中で碁盤の上に乗り着付けをしたり、冠をつけて四方に向かってお辞儀をするという風習もあります。

碁盤は,勝負の場や人生をあらわしています。その上に乗ることで、どんな場面でも制し,勝負に勝てるように願いました。

衣装は、羽織に袴、懐剣をさし、足袋に下駄を履いて手には扇子を持ちます。

七歳の七五三は?

七歳の七五三は、女児のみです。「帯解の儀(おびときのぎ)」と呼ばれます。

昔、幼い女児は、付け紐のついた幼児用の着物を着ていましたが、数えで七歳を迎えると本仕立ての着物に丸帯という大人と同じ着物に替えます。

この初めて着物を帯を締める儀式を「帯解」といいます。

帯解きの儀の由来は、鎌倉時代に始まった儀式で、室町時代に「帯解きの儀」として整い、男女ともに9歳で行われていました。

江戸時代になって5歳の「袴着の儀」が男児だけの儀式として定着すると、「帯解の儀」は女児が7歳に行う儀式となりました。

衣装は、振袖に丸帯を締めて、足元は足袋にぽっくりを履きます。

まとめ

七五三は、昔はいつも守ってもらっている近所の氏神様にお詣りをしました。それは、日頃の感謝と氏子としてその土地の一員として認められるものでした。

現在では、好きな神社に行くことが多くなっています。七五三は、まだ幼い子供の行事ですので、体調や都合などに合わせて11月15日前後にお詣りするとよいようです。

また、着物姿は負担が大きいので、着替えなどを用意することも必要かもしれません。服装も着物だけでなく、動きやすい服でお詣りされる方もいるようです。

堅苦しくなく、お子様に無理がないことが、一番です。着物でなくても、数え年でなくてもいいです。

お子様の成長を祝い、これから白髪になるまでの長寿を願いましょう。

最後まで読んで下さりありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました